■自己紹介
私は、若い時、喫茶店でゆっくりコーヒーを飲みながら本を読むのが楽しみでした。あるとき、丁寧に一杯ずつ淹れる美味しい珈琲と手作りケーキを提供している喫茶店の経営者とお会いしました。その方は、都内に10店舗ほどお店を持っている40代の方でした。
私は休日を利用して、その方が経営している喫茶店へ行ってみました。どの店もとても落ち着いた雰囲気があり、「いつか私も、美味しい珈琲と手作りケーキを提供するお店を持ちたい」という夢を持つようになりました。社会のことも、経営のことも何も分からなかったのですが、喫茶店を開くことが私の目標になり、希望にあふれた日々を過ごしていました。
しばらくして、再びその喫茶店を訪ねると、スタッフの方が「社長はガンでお亡くなりになりました」と言いました。それを聞いて私は、すぐには理解できませんでした。「とても元気そうに見えた方が、なぜアッという間に死んでしまったのだろうか?」「人間が死ぬというのは、どういうことなのだろうか?」と、さまざまな思いがわいてきて、私の心は混乱してしまいました。
いつの間にか「喫茶店を開く」という私の夢は消え、「死とは何か?」「人間は死んだらどこへ行くのだろうか?」という疑問が心を占めるようになっていきました。そして、それらの答えを探して、「死」や「心霊現象」「霊」に関する本を手あたり次第、読むようになりました。
あれこれと読んでいくうちに、『シルバーバーチの霊訓』に出会いました。
『シルバーバーチの霊訓』を一通り読んだのですが、その時はただ読んだというだけで、本の内容や価値を理解できないまま、他の本と一緒に本棚に並べていました。
そして数年が過ぎた頃、スピリチュアリズム普及会(旧「心の道場」)発行のニューズレターと出会うチャンスに恵まれました。ニューズレターには『シルバーバーチの霊訓』によって示された霊的真理が、私にも理解できるような分かりやすい言葉で解説されていました。
私は、『シルバーバーチの霊訓』を本棚から取り出し、もう一度、読んでみました。すると、以前とは違って、シルバーバーチが語る言葉が自然に心に入ってきて、時間が経つのも忘れて読んでいきました。
それから何度も読み返し、その都度、感動が込み上げてきました。そして徐々に、目に見えない世界(霊界)が実在していることが実感できるようになり、霊界のイメージが心に浮かぶようになりました。ニューズレターと『シルバーバーチの霊訓』を繰り返し読み、体験を重ねていくことで『シルバーバーチの霊訓』の本当の素晴らしさに目覚めることができたのです。そして、「死」や「霊界」についての探求から、「地上へ生まれてきた目的とは何か?」という生き方の問題へと意識が変化していきました。
今、私は東京スピリチュアリズムサークルの「シルバーバーチ読書会」に参加しています。読書会で霊的真理の学びを深めることで、『シルバーバーチの霊訓』の価値と重要性がよく分かるようになってきました。そして、『シルバーバーチの霊訓』を人生の指針として歩んでいこうと決意しました。
シルバーバーチは、「霊的真理を手にした人は、次の人に伝える義務と責任がある」と言っています。私はその言葉に背中を押され、一人でも多くの方に霊的真理を伝えたいと思いました。そして、勇気を出して、「鎌倉シルバーバーチ読書会」を開くことにしました。
鎌倉シルバーバーチ読書会では、『シルバーバーチの霊訓』を正しく理解したい、霊的真理を実践したい、と思っている方たちと一緒に学んでいきたいと考えています。霊界の導きの中で、明るく前向きに霊的人生を歩むための学びの場をつくっていきたいと願っています。
私自身、未熟な人間ですが、高級霊の方々の奉仕精神を見習い、「良き道具」を目指して歩んでいきたいと思います。
岸園 聡